代表的な代替医療とその具体例

代替医療とは、通常医療ではなく日本の医学学校では科目になっていない医学知識です。これは国によってかなり差があり、中国では中医学、インドではアーユルヴェーダやホメオパシー、シッダ医学なども医学として社会的に成り立っています。

代替医療の種類はたくさんありますが、1つ目に挙げるとするなら伝統医学でしょう。5000年前に文明を築いていた中国・インド・ヨーロッパでは古くから伝統医学が発達し、現代医学ができたあとも国の法律に守られて今も現存しています。

2つ目は天然材料をつかったサプリメントや健康食品です。伝統医学の中に含まれているものもありますが、日本の薬事法で海外では購入可能でも日本では禁止されているものもあります。これらは、自然由来のものでできているのが特徴で、食べ物と並行して摂取できるものです。

3つ目は心身療法です。瞑想やマッサージ、呼吸法やヨガなどもこのなかに含まれます。もちろん1つ目の伝統医療にはマッサージやヨガや指圧、鍼灸なども含まれますが、心身療法は心と体の両方からアプローチをかけていくものです。伝統医療の多くは精神的、肉体的という分け隔てをしていない概念が多く、通常医療とは異なったアプローチを行います。

日本の中で最も馴染みやすい代替医療は漢方や鍼灸、あんまなどです。インターネットの影響で世界の伝統医学に関する情報は昔よりも手にはいりやすくなっています。特にドイツなどでは代替医療と通常医療を混合した「統合医療」の研究がすすんでおり、ターミナルケアや病人でも社会的な人権や生活ができる方法を選択できるような制度があります。